バックアップ術②タスクスケジューラで毎日バックアップ（robocopy）

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バックアップ術②タスクスケジューラーにrobocopyを仕込んで毎日バックアップを取る

先日、robocopyコマンドでフォルダのバックアップを作成する方法を紹介しました。

XCOPYコマンドの弱点「長いファイル名を処理できない」「差分コピーとならず負荷が大きい」という弱点を克服した素晴らしいコマンドです。

今回はタスクスケジューラーを用いて定期的に自動バックアップを取る方法を実践します。

（１）まずは基本構文と基本的なオプションを整理します。

＜基本構文＞
robocopy 移行元フォルダのパス移行先フォルダのパスオプション

例：robocopy C:\Users\yudai\Music\iTunes D:\backup\music /MIR /r:0 /w:0 /XJD /XJF /LOG:"C:\WORK\log\backup.log"

/MIR

ミラーリング”同期”と言う意味ですので、削除も反映されるようです。タスクスケジューラーやバッチ化して定期的に同期化しようとした場合に差分のみコピー、また削除したファイルはバックアップ先でも削除しますよ。そういうことです。

/r:1 /w:10

「属性やセキュリティ設定のコピー」も行ってくれるというメリットの反面とでも言いましょうか、

”アクセスが許可されていません。”といったエラー文言が出てコピーに失敗すると再試行を100万回試みてくれます。

それをリトライ1回、待機時間10秒に設定するのが上記オプションです。アクセス権が無いファイルは上記エラーで弾かれますので、リトライ回数をゼロに近くしてスキップさせないと処理を完了させることが出来ません。

/LOG:"C:\WORK\log\backup.log"
ログの出力先を指定します。フォルダまでは作成しておきましょう。

（２）タスクスケジューラー

下準備として簡単なバッチファイルを作成します。といってもrobocopyコマンドを記載したテキストファイルの拡張子を.batに変更するだけです。

私が今回作成したものは下記の通り。これを「robocopy.bat」という名前で「C:\WORK\batch」直下に配置します。

robocopy "C:\ACES WEB" D:\backup\hp /MIR /r:1 /w:5 /XJD /XJF /LOG:"C:\WORK\log\backup.log"

では作成したバッチファイルを用いてタスクスケジューラーに組み込みましょう。

windowsボタンを押下→プログラムとファイルの検索から「タスクスケジューラー」を起動させましょう。

起動したら”タスクの作成”です。

1.名前などの設定

2.操作タブから内容を記載

プログラム/スクリプトに配置したバッチファイルのディレクトリ及びファイル名までを入れましょう。

そして、「開始」にはバッチファイルの配置してあるディレクトリを指定します。

3.トリガータブで条件を指定

初めに実行する日時を入力、そして毎日を選択すれば

それ以降は指定した時刻で毎日タスクが実行されます。

これにてローカルの別ドライブに毎日バックアップを取ることが可能です。

また、応用すればオンラインストレージにバックアップを取ることも出来るので仕事で利用している方などには必須とも言えるテクニックですね。