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SE志望の学生へ〜正しい選択を〜(2)

<SEに向いている人>

 

これは本当に就職サイトなどで紹介されている通りだと感じました。

 

第一に「コミュ力」が必要です…。というか集団で働く以上、この能力に長けていないと、どんな会社でも活躍できないのかもしれません。

 

ちなみにコミュ力をSEの仕事に即して具体的に落としこむと「システムの専門的な話を顧客の業務内容に落としこんで分かりやすく説明するプレゼン能力、または要望のレベルを判断し要件をキレイに抑えこむ折衝能力」であったり、進捗の滞るメンバーから理由をヒアリング、上長に今後の展望を報告することも必要になるので「状況を整理し簡潔に報告する能力」といったところになります。

 

もちろん、顧客や協力会社社員と常に関わっていくので基本的な会話能力や調和能力も必要です。これらは入社後に鍛えられる人もいれば、今までの経験上最初から得意な人もいます。私は絶対に人と関わりたくないと思って入社した身なので非常に対人関係に苦労しています。

 

次に「ITに対する興味・関心」ですが、こちらも必須ですね。

 

勉強し続けなければならないので常にアンテナを張っている人、技術や知識の習得に貪欲でないと大きく引き離されてしまいますね。

 

このサイトに現時点で載せているようなテクニックの8割方は業務中に先輩から盗んだ知識ですが、パソコンを使う以上知っていて(例えばエクセル関数が使いこなせて)当然!となることもしばしば。

 

また、資格もつきまとう仕事です。会社同士が資格取得人数を競っているのか、IPAの基本情報くらいであれば入社後最低3年以内に取れないようであると辛辣な評価を食らいます。

 

専門職である以上勉強する必要が生じるのは当然ですが、数字アレルギーの方やIT業界や製品の最新動向に全く興味が無いようであると中々辛くなってくると思います。

 

ただでさえ残業時間が多くなりがちな職種である上に、自然にアンテナを張っている人にグングン離されていくのは正直ツライ…。

 

<どんな人がいるか?>

 

ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない?」という映画があります。

 

これは映画としても面白いので是非一回見てほしいです。

 

職歴3年弱の私ですが、この映画の登場人物に今まで共に仕事をしてきた人間を当てはめることが可能です。

 

仕事中毒のモーレツリーマン、オタク気質で対人関係に難ありのプログラマー、部下の仕事を理解しないで何でも押し付けるクソリーダー…。

 

システム業界に限らないかも知れませんが必ずいるといって過言ではないでしょう。

 

精神を病んで長期休職に突入する方も毎年少なからずいます。

 

大体の場合が新たな行き場所を探すことすら難しく、嫌々戻ってきます。

 

<文系出身でSE志望>

 

文系出身でSEになる人は多いはずです。

 

私の務めるようなSIerであると、ゆくゆくはプロジェクトのマネジメントが出来る人間が欲しいために、スーパープログラマーでなくても良いという訳です。

 

言い分としては「コミュニケーション能力が高ければ良い。技術は入社後のOJTと勉強でなんとかなるよ」です。

 

確かに多くの文系出身者がいますし、活躍しているリーダーの多くも文系が多いような気もします。

 

ただ本当は「コミュニケーション能力が高くて専門性もある学生」が欲しいはずですが、そんな逸材ばかりが集まらない実情もあるのでしょう。

 

要するに会社色に染め上げられる従順さ(一緒に働きたい人間か)とある程度のポテンシャル(数字のIT業界でやっていくほどの論理的思考力や興味を有するか)をアピールできれば採用には至ると思います。

 

ただ、私の同期には「数学的な要素がつきまとうプログラミング・テスト」にどうしても耐えられなくて、営業や事務への異動を希望した人もいます。

 

嘘を重ねて採用面接に合格しても明るい未来は待っていません。

 

私にとっての最大の志望理由は文系出身で「モノ作り」に携われるところでした。プログラミングの経験もなく、興味もサラサラありませんでした。

 

そんな人間が画期的なアプリの開発をする会社・チームにいきなり加われるという幻想を抱かないほうが良いです。

 

経験さえ積めば誰でもできるような単調なコーディングとテストを繰り返すいわゆる「IT土方」になるのが関の山です。

 

もちろんそれに負けず独学でアプリの開発を行う人もいますが、ほとんどの人間が日常業務に疲弊して惰性で働き続けます。もし、モノ作り(アプリ開発)をしたいならエントリーシートを書く手間を惜しんで今すぐに手を出してみることです。

 

入社後に始めようなんて甘すぎます。ひと通り自分でやってみてから適正を確かめる方が懸命です。絶対に。

 

以上、時間に負われながら2日間でSE志望の学生の方に向けていち若手SEとしての実情を伝えました。

 

プログラミングをやる会社なら採用面接以前に「自分でやってみる」ことを強くオススメします。

 

適正があるか自分で判断できますし、面接時のアピールにもなりますよ。あとは基本情報技術者の資格を取ってみるとかですかね。

 

半端な気持ちで足を突っ込んだ人間の過半数が後悔しています。

 

もちろんやりがいはありますし、営業では輝け無くてもSEでは輝ける人もいるでしょう。

 

会社に委ねず自分で適正を判断するべきです。

 

 

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